title
義仲映像資料館 第3部 光という名の証人
concept
義仲の伝承地は全国で300箇所を超え、本墓とされる場所も3つあります。それぞれがそれぞれの思いで義仲を弔い、資料がなくとも伝え続けられるその存在こそが義仲の魅力ではないでしょうか。最終章の第3部はそんなゆかりのある土地の方々にお話を聞きながらいったい義仲はどのような人間だったのか、人々の言葉を借りながらその存在を浮かび上がらせようと試みました。
「誰か義仲のことを知る人はいないのか?」それは夜空に輝く850年前の光を放つ星たちであり、義仲が生きていた時代から姿を変えず生き続ける現代の木曽馬たちかもしれません。そして我々も未来に向けて輝き続ける光のような存在になりうるのかもしれません。だれも義仲のことはわからないのです。あるのは目の前にある言霊しかありません。私はその光を信じようと思います。
artist

西野正将/NISHINO Masanobu
西野正将/NISHINO Masanobu
美術家・映像ディレクター
1982年大分生まれ。2007年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。日常の中で捉えた違和感を題材に、メディアにとらわれないスタイルで現在まで多数の展覧会に参加。
作家活動と同時にフリーの映像ディレクターとしても活動もしている。近年の主な展覧会に2015年「中之条ビエンナーレ2015」群馬、2016年「黄金町バザール2016」神奈川、2018年「回遊劇場2018」大分、2020年「ISDRSI 磯人麗水」豊岡、などがある。